コーヒー、紅茶、カカオ、コットン(綿花)、パーム油、サトウキビなど、いずれも私たちの生活を豊かにするために不可欠であり、また身近な農作物ですが、どこで、誰が、どのように栽培しているのか、ご存じの方は多くないのではないでしょうか。
これらの農作物の多くはアジア、アフリカや中南米の開発途上国で栽培されています。開発途上国の農業というと大規模な農園、いわゆるプランテーションを思い浮かべる方も多いと思いますが、家族経営の小規模な農家も重要な担い手となっています。
残念ながら、途上国の小規模農家の環境は恵まれたものでありません。不利な取引条件、劣悪な労働環境に加え、農業指導なども不足しており、彼らが栽培する作物は私たちの豊かな生活を支える一方で、農家自らの生活の向上には様々な困難が伴っています。
ソリダリダードでは、先進国の消費者の豊かな生活だけではなく、途上国の生産者の生活向上を目指して、政府や民間企業など多様なアクターと連携して、途上国の現場で農家の支援に取り組んでいます。
ソリダリダードでは、より多くの人に途上国の小規模農家が置かれている状況の理解を深めていただくために「バロメーター」を、市民社会や関係団体と協力して作成しています。バロメーターでは生産国や消費国の現状、生産現場が抱える様々な課題とともに、課題解決のための提言などが盛り込まれています。
私たちの豊かな生活を支える存在でありながら、遠い存在でもある開発途上国の小規模農家との「連帯」(ソリダリダード)を考える助けになれば幸いです。
コーヒー・バロメーター:
coffee_barometer_2023.pdf (coffeebarometer.org)
パーム油・バロメーター:
Palm-Oil-Barometer-2022_solidaridad.pdf (solidaridadnetwork.org)
カカオ・バロメーター: